監督:主演 ケネス・ブラナー
原題:A Haunting in Venice
2023年製作・アメリカ・103分
「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くケネス・ブラナーのポワロシリーズ第三弾であります。
ご存じのように(-_-;)第一作、第二作ともどもにいまいちでありました。わたくしはいずれの作品も劇場で鑑賞しつつ寝てしまった・・という、ですが今回は寝なかったです(笑)。
この作品の元は「ハロウィーン・パーティー」という物語です。事前にNHKBSで放送されていた名探偵ポワロのドラマ版を見てから映画を観たので、アレンジの振れ幅が多きすぎてびっくりしました。まぁハロウィーンの日に起こる事件という点は同じですが。
なぜか、ポワロ氏はベネチアで引退隠遁生活をしている模様。なぜポワロがベネチアで隠居しなければならないのか?ちょっとイメージとかけ離れていて違和感がありますが、風景的にすばらしいので、まぁよしとしましょう。
ベネチアの街の映像はしかし、わたしの予想を見事に裏切り物語の冒頭と、ラストのちょっぴりしか出てこないです。Oh・・つまらないです(;゚Д゚)。せっかくの見ごたえのある街並みなのに!!!
夕暮れゴンドラにゆられながら、パーティー会場へ行くポワロたち・・ここらへんまでは実にわくわくしております。
パーティーの最中女の子が誰かに殺されてしまいます。ここから一気にホラー映画の様相に激変!!でっかいオウムがギャーギャー鳴いたり、めっちゃ暗い廊下の奥でなにやら音がしたり・・・もう恐ろしくて仕方なく、何度もびっくりさせられるので、居眠りのひまがありませんでした(-_-;)。
ポワロ氏自身もなにやら幻覚に惑わされてしまって、推理がうまくできません(いつもそうかもですが・・)。もうとにかく同じようなびっくりがひたすら暗闇で続くので、だんだん飽きてしまいます。
でも結局ラストは犯人がするすると解明して、おしまいです。
やっと朝になって明るいベネチアの風景が映し出された・・・・・・と思ったらエンディング(;´∀`)。ああ・・・やれやれです。
「ナイル殺人事件」もそうでしたが、どうしたわけか、この立派な映画よりもドラマ版の方がおもしろいし、ポワロらしい雰囲気が出ています。やはり原因はスマートなポワロさんにあるのかもしれませんが・・・。
とりあえず、次回作に期待します(;´∀`)。あるのかな??
BSプレミアムで毎週水曜日に放送中のドラマ「名探偵ポワロ」イギリスらしいじめっとした雰囲気がとてもよく出ており、ちょっぴり勉強になったりならなかったりです。
おすすめです。
おしまい