ぱんだやまの映画大好き

映画の感想などを書いてみたいと思います。

ビーキーパー

ビーキーパー

The Beekeeper

監督:デビッド・エアー

出演:ジェイソン・ステイサム

2024年製作/アメリカ・イギリス合作/105分

 

日本語吹き替え版で鑑賞!!山路和弘さんのステイサムさんが大好きなわたしは、吹替え以外の選択肢はなし!!業界もわかっていらっしゃるのか、大作でもないのにきっちり吹替え版の上映があるのはうれしい!!!

ステイサムさん演じるアダム・クレイは養蜂家。お金持ちそうな大家さんの奥様に納屋を貸してもらっている。この奥様にアダム・クレイはとても親切にしてもらっている・・・というセリフはあるけれども、描写はほとんどなし、ここ残念。
ちらっとでもいいから、奥様の心のこもったシーンがあったらよかったなぁ、まぁ時間がないからパスしちゃったのかな?w

夕食に誘われたアダムは、おいしそうなハチミツを奥様にプレゼントしようとするんだけど・・
なんと奥様はパソコンが壊れちゃった画面が出る、ありがちな詐欺にひっかかり、全財産持っていかれてしまったのです!!!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

ショーをやってるみたいなオレオレ詐欺オフィスがやばい、こんな職場で落ち着いて働けるのか??なぞすぎる。。電話ちゃんと聞こえてるの???
とにかく一瞬で口座からお金出されちゃうから、みなさん気を付けて!!!!!

慈善団体の資産までなくした奥様はなんということでしょう、自ら拳銃で!!(´;ω;`)
アダムは犯人と間違われて(面構えがこわいからwww)逮捕されちゃうけど、すぐに釈放、なんと奥様の娘さんは刑事さんだったのです!!

序盤から、キレるステイサム氏・・・もう彼を止めることは誰もできません( ̄▽ ̄;)。
養蜂家は元なんちゃらのすご腕だったんです。。そりゃあそうでしょうなぁ・・・

巣箱に隠してあった通信機で元職場へ連絡するアダム。悪い奴のアジトにつっこむのであった。

でもって、詐欺師集団の社長(?)はやっぱり若造・・・ママはアメリカ大統領というとんでも設定!!!やんちゃした失敗は片づけてもらっていた・・・というわけです。(本人はママの選挙費用を捻出してあげていたと自負しておりますが、ママは望んでいたのでしょうか???)

しかし、相手が養蜂家だと話は別です。

奥様たった一人のために、大量殺人をしながらつきすすむ男!!それがステイサム!

多少刺されたって平気ですっ、なにしろ養蜂家ですからっ(;´∀`)。

娘さんと同僚の彼・・・もうちょっと工夫するともっと深い物語になったはずですが・・・時間がないので、あっさりです!気にしません!!

薬中、アル中っぽい息子・・もう君の最後は決まっております。

何十人にとりかこまれても、絶対平気なステイサムさんのアクションはやっぱりすばらしい!!最後はなんでそこに???ってところに、いろいろ隠していて、ラストは海に入って消えていきました。
この後、南の国でのんびりしていたら、でかいサメと戦うことになったりするのでは??って思ってしまうラストでした(笑)。


とにかく、ステイサムファンは絶対に見なければいけません!!
そうでない人には特におすすめポイントはありません!!!

たまにはそんな特殊でおもしろい映画があってもいいのではないでしょうか?

おしまい

 

トラップ

トラップ

Trap

監督:M・ナイト・シャマラン

出演:ジョシュ・ハートネット、アリエル・ドノヒュー、サレカ・シャマラン

2024年製作/アメリカ/105分

 

シャマラン作品割と好きなのですが、今回なかなか見に行くタイミングがありませんでした。なぜか公開されてる場所がすくなっ、ちょうど二子玉川に用事があったので、やっとこさ見ることができました!!
109シネマズ二子玉川、久々でしたが、やっぱりここはよい!!それほど大きなスクリーンじゃなかったけど、なにしろイスが快適!!何とかゴールドなんとかなイスにしなくてもぜんぜんいい!!センター南の109もイスだけ交換してくれないかなぁ・・そしたらしょっちゅう行くのに( ̄▽ ̄;)。


・・・映画館のはなしはここまでで、「トラップ」!!
おもしろかった!!!過去作のように、「え??この人だったの??」的な展開はあんまりないんだけど、とにかくずーーーっと不穏(笑)。具体的にどんどんだれかがいなくなる・・とか殺される・・とかじゃないのに、この緊張感はさすがです。


やさしいパパ、クーパーは大好き娘ライリーが大ファンな女性シンガー、レディ・レイブンのライブに同行する。もうライリーはとにかく彼女の大ファン!興奮しまくりです。
しかし、劇場はびっくりするほどの警備員や警察官がいて、緊迫してるようす。。

ライブがはじまって、ライリーはのりのり・・しかしパパはどこを見ているのか??

この、大スターを演じているのがおっとびっくりシャマランのこれまた大大大好きな娘さん「サレカ・シャマラン」だっていうからどんだけ~~。しかも彼女きれいだし、とにかく歌がうまい!ライブのシーンは本物みたいに凝っているし、「オレのかわいい娘をみてくれ!」って叫んでいるみたいなライブシーンでした(笑)。

このライブの間に休憩時間があるみたいで(日本だったらあんまりなさそうだけど)その間に食べ物を買いに行ったり、グッズを買いに行ったりするみたい・・でもたくさんのお客さんでライリーは欲しかったTシャツが買えず・・ここでパパが店員とぐいぐい仲良くなってシャツをゲットしてあげる・・・まではすばらしいんだけど。。。

パパの行動がどんどん怪しい方向へ!!

トイレに行くクーパーパパ、男子トイレなはずなのに、手を洗っているおばあさんが見える・・誰??次の瞬間もういない・・・きゃ~~~おもしろくなってくるっっ

警察官のことがやたらと気になってくるクーパー、セリフはないんだけど、ちょっとした目の動きや行動が不振すぎる。さすがのライリーもどうしたの??ってなる


ここで、パパはびっくりするほどの話術と行動力で、レディ・レイブンと娘を急接近させる!怒涛の展開・・・
警察のねらっているのは、切り裂き魔”ブッチャー”、そうクーパーパパが切り裂き魔だったのです!!どうなるどうなる???

よかった~~~助かった!!の後のワンシーンが怖い!!

とにかくシャマランの娘さんすごい!歌だけでなく演技もうまかった。
誘拐された青年を助け出すのに、今どきのテクニックでたくみに場所を探し出すとか、なかなかおもしろかった。出演時間は短いけど、ライリーのお母さんもすばらしい活躍だったね。それから、ライリーをいじめた子のお母さんね、こわかった・・この手のおばさんってどの国にもいるのかな・・近くにいないでほしいです。

 

シャマラン映画に外れ無し・・とは言い切れないけど、いつも楽しませてくれる。
そして今回のご本人登場場面はよかった。めっちゃよかった!!(*´ω`*)


おすすめです。

 

ソング・オブ・アース

ソング・オブ・アース

監督:マルグレート・オリン

製作総指揮:リブ・ウルマン ヴィム・ヴェンダース

2023年製作/ノルウェー/94分

 

北欧の美しい風景に憧れがあって、この作品はどうしても観ておきたかったので、わざわざキノシネマみなとみらいまで行ってきました。
キノシネマめったに行かないので忘れていましたが、後ろの方の席はとらないほうがいいですwww後ろから4列目ぐらいまで天井が張り出していて圧迫感ありあり・・しかも一番後ろ(後ろが好きでいつも後ろに座ってしまうw)の席もうちょっと段差つけてくれてもいいのに、前の席とほとんど差がないからこれまた圧迫感。上も下も圧迫感あります。あとそんなにスクリーンが大きくない(ノД`)・゜・。。
この作品みたいにでっかい山がいっぱい映し出されたりするのは大きなスクリーンじゃないと意味がないのに・・大きな劇場では公開されない・・残念。

 

という前置きはこっちおいておいて。とにかくずーーーっと静かな映画でした(;^ω^)。
涼しいし、暗いし、静かだし、サントラやけに気持ちいいし、人が殺されたり、叫んだり、びっくりしたりしないし・・眠くならないようにするのが大変でした。

ノルウェーの美しい風景をあちこち移動してみてみる・・という趣向とは全く違うので、老夫婦が自然とともにお互いを思いやりながら淡々と生活してきた日々が映し出されるので、場所も同じです。オルデダーレンという場所。

この美しくも恐ろしい自然の中をひたすらおじいちゃんが歩く・・歩く歩く・・自分のペースで春夏秋冬ずーーっと歩いている。

そして結構高い場所まで行っちゃう・・登山道なんてろくになさそう・・冬のシーンは大丈夫なのかと心配になるぐらいだった。大丈夫なんだけど・・・

氷河の風景も圧巻。崩れ落ちる音、ごごごご・・とうなるような音とともに、静かに流れるサントラ・・・自然の音なのか?音楽なのか??わからなくなりそうだった。

家が建っている場所からえらい離れた山の中腹にぽつんと大きな木があって、それが祖父が植えた木だそう(木の名前忘れてしまいました)。クリスマスの時期にはきらきらと光るようにしたりして美しい・・すごく大変だと思うけど・・。

おじいちゃんも自分で苗木をかついで、別の場所に植える・・ずっとずっと先によりどころになるように・・・かな?

夫婦がとても信頼しあっているのがちょっとしたことで伝わってくるのが温かい。二人とも普通に哲学みたいなこと言い出すのがすごい・・・。
あと、おうちがすごく素敵。二人が座っているリビング(?)めちゃくちゃ広いし、明るいし、調度品も立派!!お金持ち???(;^ω^)どうでもいいことが気になってしまった・・・。ノルウェーでは普通なんだろうか?

山崩れや雪崩などで、たくさん人が亡くなった話、暮らしやすい場所ではない・・って言っていたようだけど、すごく家が立派なのが逆に不思議っていうか・・違和感ありました。再びノルウェーでは普通??

ドローンからの映像や、動物たちの映像がすごくきれい。ちょっとNHKぽいとは思いましたが・・・・。

わんこもかわいかった。もっとたくさん登場してほしかった。

ものすごく静かで、心を穏やかにしてくれる映画です。

山が好きな人は楽しめることでしょう・・ただ、何かが足りない気がします、ドキュメンタリーだからそれでいいのかもしれませんが・・。そんな映画でした。

 

おしまい

不都合な記憶

不都合な記憶

監督:石川慶

出演:伊藤英明新木優子

2024年製作/日本/117分

 

Amazonプライムで配信が始まった、伊藤英明さん主演のSFドラマです。
地球の自然がやばいことになって、人間はほんの少ししか暮らせなくなってしまった2200年代・・地球の周りをぐるぐる回るスペースコロニーみたいな場所に暮らしているナオキとマユミとロボットのQ。
けど、マユミには秘密があって・・・・という展開。
ダサダサな宇宙空間かと思っていたけど、そこそこきれい、宇宙の色合いとかも自然な感じで、安っぽさは少なめか?
お部屋の中もおしゃれで、なおかつSFっぽくていい感じだし、野菜工場があるのもおもしろい、なによりロボット好きなわたしはQの動きがかわいらしくて(まんまスター・ウォーズのまねっこ感まるだしなのもいさぎよし??)楽しかった・・・

二人が無重力空間へ行くのもおもしろい・・・が・・・問題は物語の既視感。これどっかで見たことあるよ的な展開の連続w

アンドロイドにしちゃったマユミを思ったようにできないからって、次から次へとスクラップにするのはどうなのか??修理すればよいではないか???とか

ナオキが始末したアンドロイドをちゃんと片づけないのにも違和感。ロボットに後片付けまかせっぱなしじゃあだめでしょう・・・。しかも助けてあげているとか、ロボットとしてどうなの??ご主人に忠実じゃないと困るんだけどwwww

最終的に、優しくてよい男のはずだったナオキはDV男に変身!!最初からちょっと気持ち悪い風な印象だったけど、暴力的な一面をあらわにするあたりから、伊藤英明さん本領発揮でうまい、よき~~(;^ω^)。笑顔すら気味が悪い(;^ω^)。

このドラマ、二人以外ほぼ出てこないし、なんやかんやローコストなのかもしれない。

ただ・・下の画像にあるような、気持ち悪さを期待してみると、思っていたより普通すぎて、拍子抜け。エッチなシーンがあるのかと思ったけど全然なく( ̄▽ ̄;)。

こんな伊藤英明さんの目つきもほとんどなく・・・

最終的には身を投げるナオキ・・つまんなくない??ここは自分で自分をアンドロイドにしちゃう・・あるいは初めからナオキはアンドロイドだったのだ!!的な展開があったら、もっと盛り上がれたのになぁ・・ラストにQだけマユミのそばに登場しちゃうとかさぁ・・(インターステラーの見すぎですかねwww)

マユミの愛する人の印象がさらっとしすぎているのも残念でした。

あともうちょっとだった・・・という感想ですw

でも、アマゾンプライムで好きな時に見られるのは伊藤英明好きにはたまらないね(笑)。

 

おしまい

www.amazon.co.jp

Cloud クラウド

Cloud

監督:黒沢清

脚本:黒沢清

出演:菅田将暉、古川琴音、荒川良々、奥平大兼、窪田正孝

2024年製作/日本/123分

面白かった!!今回はいつもにもまして個人的好き好き感想文になっております。ご了承ください(*´ω`*)。
久しぶりの黒沢監督ワールド満開の作品でありました。

あらすじは・・・洗濯工場で働きながら、転売屋をしている吉井(菅田将暉)がつぶれそうな工場から健康器具を大量に購入する。金額は全部で9万円、工場の夫婦から人としてどうなのか??というセリフを言われながらも、淡々と段ボールを運ぶ吉井、自宅のアパートに戻り、ネットで1個20万円で販売する。どんどん売れて完売・・・吉井の彼女(古川琴音)や、転売屋の先輩(窪塚)ともそれなりに表面上はうまくやっているようだったが・・・。まとまった金が入ったので、工場を退職し、郊外の湖畔の一軒家を借りて転売屋をメイン稼業にする吉井。バイト(奥平)を雇って順調そうに見えたが・・ネットの中では吉井を消すイベントが企画されて・・・後半は怒涛の銃撃戦がはじまり、面食らう展開に・・ラストは吉井とバイトの佐野、二人でひたすら車を走らせていく・・・。

冒頭から不穏な空気がぱんぱんで、目が離せない。一見仲よさそうな先輩窪田くんとのやりとりも、ひりひりしていて怖い・・先輩の部屋も怖い・・
吉井のアパートは「回路」を思い出すような間取り。もう見ている私はわくわくが止まらない!

工場の上司、滝本(荒川)に期待されるが、吉井は退職を選ぶ、穏やかそうな滝本が夜吉井のアパートへやってくる下りがもう怖い!!!

彼女とあたらしい家について話している路線バスの中・・ぬぅ・・っと現れる黒い男の存在はなぞ・・誰???ぞわぞわした・・・誰??

偽ブランド品をつかまされてぼこぼこにされた三宅(岡山天音)、彼の小物感がはんぱなくてすばらしい!!ちょこちょこしているけど、存在感あり!!

大した恨みも動機もないのに、ネットを通じて集合する男たち。滝本はライフルと拳銃を用意する・・偶然のアクシデントで関係ない人を殺してしまい、もう後戻りはできないと暴走をはじめる・・・

謎のバイト青年佐野、彼とどこでどんな風に出会ったのかまったく描かれない、そして吉井が危ないことに気が付いて、謎の男(松重豊!!!)に駅で会う。ここで作品のスイッチが入ったみたいにバイオレンスな展開に!!松重さんの存在感がやばい!!立派すぎるっ

佐野を演じた奥平さん・・まったく知らなかったけれど、とても魅力的な俳優さんだ。この作品がもっともっと前だったら、東出くんに演じてほしかった!感情を出さず、棒読み風の言葉、でも強い!!おもしろい。

初めて会った時から嫌いだった・・・と平然と言う先輩www 最後は吉井を殺そうとしてくる。窪田くんは前から好きだけど、この作品の窪田くんはすごい!今までで一番いいと思った。特に死にっぷりがすばらしい、身体能力の高さをうかがわせる(笑)。

記念に松重さんの画像も残しておきましょう(*´ω`*)。

転売稼業をしてたくさん儲かってもうつろな目つきのままだった吉井が、殺されそうになって、人に銃を向けたときに、目に輝きが生まれるシーンがすごい、菅田将暉さんはやぱりすごいなと思った。銃撃戦が終わったあと、しれっとフィギュアが売れたか気にするあたりもやばい・・・
そして、ラストシーンのおかしすぎる空模様!!!「クリーピー」以来では??

吉井が拉致された工場(黒沢作品では工場の出番多い!)、薄暗い階段、そして汚れたビニールのカーテン・・・、湖畔の怪しいあきらかによくない感じの一戸建て、カーテンが変なところについてるし、間取りも変だし、暗い・・・壊れているエスプレッソマシン( ̄▽ ̄;)。。

いい・・・意味わからない不穏さがこんなに気持ちいい映画は久しぶりだ。日本の作品で体験できる幸せをゆっくりかみしめたい。

残念ながらすべての人にお勧めできるわけではないけれども・・・おすすめです。

 

おしまい

ドラマ「スカイキャッスル」本家、韓国版と日本版見比べてみました

いよいよクライマックスを迎えているドラマ「スカイキャッスル」。

まだ最終回にはなっていませんが、本家の方も全話見たのでちょっと比べてみたいとおもいます(笑)。

普段まったく韓国のドラマを見ることがないので、なんの知識もありません、あくまでも超超個人的な意見なのであしからず!

最初にこのドラマを見たとき、なんとなく漠然と「韓国のドラマのやきなおしみたいだなぁ・・・」と思いました。どことなく無理している雰囲気もあるし、とってつけたような上流階級イメージでうめつくされていたからです。で、検索してみたらやっぱり韓国で大人気だったドラマでした。

しかも、アマゾンプライムで見ることができたので、ためしにちょいと見てみようと思いました(笑)。

まず、日本の連ドラと違うところはそのスケールのでかさです。長い!全部で36話あります。ただ、時間は40分ぐらいと日本よりは少し短いなぞ尺(;^ω^)。
なので、最初から比べるのは酷かもしれません。一つ一つのエピソードがとても丁寧だし、長い、日本だったらもう最終回でしょ・・・ってシーンが2話分あったりする。

日本だと10話で終わるのが普通だから、めちゃくちゃ圧縮してある。ストーリーの基本はほぼ同じだから、とても忙しい印象。登場人物の背景も掘り下げる時間がない。特に最後の方はどうしても駆け足になってしまう。

あと、当たり前というか勉強になる・・というか日本のドラマは全部静かだと再認識(笑)。文化の違いか?韓国のセリフ回しの激しさにびっくり、大人なのに、しかもお金持ちなのに人前で怒鳴りあったりする??それが毎回繰り返されるから最初はびっくりしっぱなしでしたが(女性も結構な頻度で舌打ちするし)文化の違いかなぁ・・・と思うことにしました。レビューで韓国の俳優さんたちの演技力は日本と比べ物にならないほどよい・・みたいなことが書いてあったりするけど、これはお国柄では??日本でいい大人が素面で怒鳴りあったりするのって・・・あんまり自然じゃないと思うのですが?演技力の差・・・ではないと思います。少なくともこの作品に限っては・・このドラマの世界で日本の人はあんまりわーわー言い合ったりしない・・・と思う・・たぶん。

韓国の学歴社会は日本とは比べ物にならないぐらいだって聞いたことあります。だからドラマの世界も社会風刺な部分もあるとはいえ、あながちうそばっかりではないのかも?けど、日本だとどうかな??ここまで??ほんとにそういう人たちもいるかもだけど、それほど響かないかも?あと上流階級の雰囲気。本家版だとスカイキャッスルの街並みがすごく重厚で、家の中もやばすぎでしたが、日本の家のつくりが・・ううむ・・ややザンネン感www。こんな分譲住宅地みたいなのじゃなくて、豪邸が建ちならぶ街並みを描いてほしかったなぁ・・・(あと外見よりも中身が大きすぎる気がする、天井高すぎ?)きわめつけはスカイキャッスルのなぞデザイン、突如SFみたいな見た目の塔がばーん・・けど、下の方(?)、案外普通のビルみたいなつくりだし。

もしくはいっそのこと、高級タワマンでもよかったかもしれません。

それから登場人物の少なさとそれにともなっておもしろさも激減の印象。子供たちの数が少ない・・ピラミッドおやじの家庭は本家では3人も子供がいて、お姉ちゃんはハーバード大学へ行ったエリート・・と信じている家族って設定が後半とてもおもしろかった!もちろんメインは主人公の家庭の物語なんだけど、いつも一緒につるんでいる家庭にもふか~~~い事情があって・・・というのが、日本版ではほとんど描かれていない。それはちょっと残念だったかも?

俳優さんたちはそれぞれ適度によせてきてて、なかなか興味深い。本家版みたいにありえない服装とかしてないのも好感がもてる。特に高橋メアリージュンさんが、ぽいです(笑)。小雪さんは個人的に本家版よりもいいと思いました。先生の人生のあれやこれやは日本版では描かないのかな???あまりにも・・・な展開なので正直??でしたが、しかしなにかしらないと、どうしてここまでするの??ってこともあるから、何かあるかもしれません・・ちょっと期待します。

突然死んじゃったり、親子だったり・・・はたまた逮捕されちゃったり!!・・と韓流ならではの展開が目白押しなこの作品。日本版ではどのような結末になるのか??

たとえがっかりさせられても最後まで見るつもりです( ̄▽ ̄;)。

最後に毎回ドラマのクライマックスで絶対に必要な曲「We All Lie」を日本版ではmiletさんがみごとにカバー!これ、本当にすてきです!このまま本家版にも採用してほしいぐらい、この曲をちゃんと使おうとしたスタッフのセンスすばらしすぎ!カバーしてくださったmiletさんもすばらしすぎです!!

 

おしまい

本家版 ↓

www.bsfuji.tv

 

ラストマイル

ラストマイル

監督:塚原あゆ子

脚本:野木亜紀子

出演:満島ひかり岡田将生

2024年製作/日本/128分

連ドラ「アンナチュラル」と「MIU404」とコラボしたきらきら大ヒット予感作品!!前評判通り、人気爆発の様相ですが・・はたして??


テレビドラマ見るの大好きだから、もちろん「アンナチュラル」も「MIU404」もリアル視聴済、再放送も見たぐらい好きだった。特にアンナチュラルはめっちゃ好き(笑)。ちなみにアマプラでも視聴できるので、この作品を見に行こうと思っていてなおかつとってもヒマな方は観ておいた方がいいかもしれないです。(知らなくてもそれなりには楽しいですけれども)


物語は世界的巨大物流企業のロジスティックセンターで起こる爆発事件。これはもう言わずもがななAmazonを揶揄しております。日々何千人も集まってくる派遣&バイトスタッフ、正社員は数名しかいない。それでもぐるぐる荷物は運ばれてくるし出ていく・・・契約下請け運送会社はくそみたいな運賃で引き受けて、それをまた下請けしてる軽トラの運送屋・・・もうはてしないぐるぐるであります。


そこに異動でやってくる満島ひかり演じるエレナ、彼女アメリカからやってきた(極秘)からか、性格がどえらいのよね・・ずけずけ物言うし、仕事できるし(;´∀`)・・。

ひとつ150円の運賃で一日100個運ぼうとしている親子・・この荷物の中にクライマックスで出てくる大事な荷物があるわけです。。

その原因が過酷労働環境で心身ともに具合悪くなったらしく高所からラインへ飛び下りちゃった中村倫也さん演じる山崎(5年前から意識不明)、彼の事故に対する会社の対応に疑問を持った彼女が会社に問題提起をしようとしたこと・・・・らしい。だからって爆発物用意してあれこれするか??とは思ったけれども・・・。

大量の荷物の中から爆発物が入っている荷物を探さないといけない、懐かしいメインテーマとともに「MIU404」のメンバーが出てくるわけです。あがる!(笑)

信じられないぐらい広い倉庫からブツをピックアップしていく岡田くん・・彼はいい!!いい動きをしている、感情移入しやすい設定。

かなりリアルだと思ったのは中堅運送会社のちょっとえらい人、阿部サダヲさん・・彼が演じるだけで超リアル!!現場のぐちゃぐちゃ加減もよく描かれていたと思う。なつかしい(笑)

総じてうまくできている・・・けれども、既視感はんぱなかった。それは何かって?そうです「踊る大捜査線」ですw、いまさら??って思うけど、もう全体的なペースやカメラワークや現場がわいわいやってる感じとか同じじゃん。「踊る」の時代はスマホもなかったのに、やってることは全然変わってないな・・・と結局仕事ってなにも変わってないんじゃない??って変なこと考えちゃいました( ̄▽ ̄;)。

エレナが好きになれないキャラに徹しているのも私は残念だった・・・様々なシーンに豪華なキャスティングで伏線回収もピカイチ、しかし何かが足りない気がする。。もう少し少ないメンバーでもよかったかなぁ・・それに少し長い。2時間スペシャルドラマで放送してくれたら、最高だったと思うのですが・・・。

期待していた二つのドラマとのコラボも、周りでごちゃごちゃしているだけで、コラボ必要だったのかなぁ・・って思いました。これ物流倉庫か運送会社に星野源さんが現れたりしたら相当盛り上がったと思うけど、まったく別の場所で動いているのがひたすら残念。。

よかったのは軽トラの親子。「昼休み絶対1時間とるからな」ってくだり、リアルすぎて泣きそうだった・・昼休みって言ったって、結局軽トラの中にいるだけで、ぜんぜん休めてないしwww。昼飯10分で食って大量に運んだ武勇伝も、結局悲しい結末だったし・・・ああ・・・・。

この映画で物流問題を改めて考えた・・・とか軽々しく言ってほしくない、わたしたちはもう宅配なくしては生きていけないのだ。業界だって、Amazonがなくなったら困るだろう。。若干切なさを感じる結末も悪くないです。

エンディングの米津玄師さんは最高でした!!できればエンディングの後にワンシーン入れてほしかったなぁ・・・。

総じて悪くないので、おすすめはしますw

おしまい