ぱんだやまの映画大好き

映画の感想などを書いてみたいと思います。

あなたを抱きしめる日まで

あなたを抱きしめる日まで

監督:スティーブン・フリアーズ

出演:ジュディ・デンチ、スティーブ・クーガン他

原題:Phllomena

2013年製作/イギリス・アメリカ・フランス合作/98分

 

NHKBSで放送されていたのを見ました。

主人公のフィロメナはアイルランドで未婚の母となり、修道院で子供を育ててもらいながらその見返りとして労働をしていた。ある日突然友達の娘と自分の息子、アンソニーを養子に出されてしまう。
自分の罪のせいだと信心深いフィロメナは50年間自分の娘にも事実を語ってこなかったが、息子に対する気持ちは募るばかりで、娘が偶然知り合った記者とともに息子を探す旅に出る・・・という物語。

お話はとても悲しい・・・でも物語の構成がよくてとてもおもしろかった。カトリックのことよくわからないから何とも言えないけど、こんなひどいことってあり??アイルランドのさびし~~~~い風景もあいまって、修道院の寒々しさが身に染みた。

それでも強く前を向いて生きていくフィロメナがすばらしい・・。

修道院で出産して亡くなってしまった人もたくさんいた様子、それでもシスターたちは悪いとは思っていないんだよね。少女のようなお母さんたちが幼い子供達に会えるのは一日1時間だけ・・・、その他の時間はずっと働いているみたい・・(-_-;)
っていうか、ハンサムだったアンソニーのお父さんはどこ行ったの??苦しい思いをするのはいつの時代もひたすらに女性だよな。

記者のマーティンを演じたスティーブン・クーガンは企画や脚本も手掛けているという。。すごいね。マーティンが冒頭はめられて無職になっちゃうシーンから始まるんだけど、この流れも物語に入りやすくてよいですよ。

おばちゃんがおしゃべりなのは世界共通??結構苦しいはずなのにペラペラとよく話すフィロミナをジュディ・デンチが好演、かわいらしさと、心の強さと長い年月が表情やしぐさによく現れていてうまい!

この物語が実話をもとにしていて、エンディングで今でも子供を探している人がたくさんいる・・ってテロップが出てくるのが悲しい・・アイルランドからアメリカってすごく遠い印象・・。アイルランドの複雑な歴史のちょびっとを知ることができる作品。

アイルランドらしい風景も見られるのでおすすめです。

 

おしまい