ぱんだやまの映画大好き

映画の感想などを書いてみたいと思います。

PERFECT DAYS

PERFECT DAYS

監督:ビム・ベンダース

出演:役所広司、榎本時生、石川さゆり三浦友和田中泯

2023年製作/日本/124分

 

手首をケガしてしまい、車で映画館まで行けなかったので、見られないかと思ったのですが、やっと回復やっと観に行けました。よかった!!

役所広司さんがカンヌで男優賞を受賞し一気に知名度UPしたおかげ(?)か、平日にもかかわらずお客さんがたくさん・・驚きました。

お話は東京の公衆トイレを清掃をしている会社の清掃員”平山”のが丁寧な毎日を繰り返している日々を丁寧に映像化している作品。まず驚いたのは画面のサイズ、昔の写真のサイズでした。これは正直大きなスクリーンだったら残念かもしれないです。小さいスクリーンの方がいい映画って世の中にはあるんですね(;´∀`)。新しい発見でした。

平山がなぜか白黒フィルムカメラで度々木漏れ日を撮影したりしている様子、つまり平山が見ている世界は4:3の世界ってことなんでしょうな、間違ってもIMAXではないってことですよw。この映像の流れが最初は違和感あるんだけど、観ているうちにだんだんと落ち着くって言うか気持ちよくなってくるから不思議で、へたしたら寝ちゃいますね。それぐらい気持ちがいい流れでした。

静かにすぎていく毎日なので、おもしろくない!って思う人は絶対いるはずで、それが想像できるのもまたおもしろいです。

ほぼほぼ同じように続いて行く毎日の中にほんの少しだけ変化があって、ほぼほぼお話しない平山が時折、少し話するときの声の透明感と、的確さにびっくりする。

特に姪が家出して突然転がり込んでくるのに特に咎めもせず家に入れてあげて、銭湯も行って、あったかい気持ちになる、何もしてないんだけどおそらく彼女は救われている。「今度海へ行こう」って言う「今度っていつ?」「今度は今度、今は今」って言う・・なんかぐっとくる。

古本屋さんがよき・・常に読書してる日常まねしたい!幸田文の「木」読んでみたくなりました、ただいま一時的に在庫切れです、すごい影響力ですね。

やる気のない青年”タカシ”、悪い奴じゃないけど、急に仕事やめちゃだめでしょ(笑)。

いるいる・・・こういうヤツって思いました(;´∀`)。

毎日同じように仕事して、同じ場所でお昼を食べる、少し前の自分みたい(笑)。

いつも謎の踊りをしているホームレス、遠くからしか見えないけど田中泯さんっぽいなぁと思ったら田中泯さんでした(笑)。自由だよね!

圧倒的にすき!!石川さゆりさんのママ!めちゃくちゃよかった!!なにもなくてさびしい毎日なように見える平山だけど、ちゃんと行きつけの居酒屋や素敵なママのいるしゃれた小料理屋さんあるなんてすばらしいよ、わたしないしw。こんな素敵なお店があったら行きたい!!

三浦友和さんとのシーンすばらしすぎ・・・もうここは絶対に寝てないで観てほしい!!

同じように繰り返される毎日だけど、同じ日は二度となくて、それでも毎日を丁寧に生きていくって難しいよね・・・ラストシーンがとにかくよかった!

平山・・という名前は小津監督の「秋刀魚の味」の笠智衆さんの主人公の名前と同じなんですよね、ここから持ってきたんだったらちょっとうれしいかもしれないです。

 

おすすめします。

 

おしまい