監督・脚本:吉田恵輔
人の良くない部分っていうか、見たくない見えてほしくない心の奥深いどす黒い場所を描くことでは日本一なのではないかという、吉田恵輔監督の作品。原作モノじゃなく脚本も吉田監督オリジナル、ただものではない。。
今回も期待を裏切らない、全員腹グロやろ~ばっかりの作品となっております(笑)。
観ている間ずーーーっとおなかの中の方がいらいらするみたいな・・・ずっと気分がよくない映画です。けれども、映画終わってみるた「あら~おもしろいじゃなぁい?」って感想になっちゃうから不思議!!
主人公のゆりちゃん(岸井ゆきの)はYouTuberとして成功したくてしたくてしょうがない、でも才能なんてなさげなふつ~~~の女の子。動画をどうしようかずっと考えながらコールセンターで働いている。同僚にも影で動画つまらないって言われてるし・・
そこに現れたイベント企画会社に勤めている普通のまじめなおじさん風おじさん、田母神(ムロツヨシ)、一生懸命なゆりちゃんの姿にときめいちゃったのかはわかりませんが、一緒に動画制作をはじめる・・・
最初は結構わきあいあいでしたが・・・だんだん様子がおかしくなって・・・・・・っておはなし・・
この微笑ましいシーンのあとに、「ヒメアノール」的な展開が待っているのではないかとどきどきしましたが、それほどの恐ろしさはなかったので、ほっとしましたよ(*´ω`*)。
再生回数、登録者数が爆上がりすると同時にどんどん見た目も性格も変化していくゆりちゃん・・そこに追い打ちをかけるように災難がふりかかる田母神、そして最悪な同僚梅川(若葉竜也)、彼ね・・ほんと観ていてイライラするんだけど、もう最高ですね・・ほんと彼みたいなの最悪なんだけど・・ちょっといそうでこわいですよ。
ゆりちゃんと一緒に動画作っていく売れっ子YouTuber・・・彼らももうほんとどうしようもないんです・・でも・・・いそうでこわい・・・・。
田母神が作ってくれたパーカー、ゆりちゃんは「ださい」って言うんだけど・・これ欲しいと思いました(*´ω`*)。
ラスト結構恐ろしい展開が待っています・・・でも、今回は控え目かな??
ムロツヨシさん、岸井ゆきのさんの演技力のパワーがはんぱない、ゆりちゃんが最初の雰囲気から変化していくのが怖かった。そしてこっそり撮影している少年もほんとこわくてうますぎでした。
ネットの恐ろしさやどんどんエスカレートしていく承認欲求!!
動画配信の闇・・・社会風刺的な一面もあって、非常に刺さる内容です。
とても恐ろしくて怖い作品ですが、そこがとてもおもしろい!
もしかしたら、今年一番おもしろいかも??です。
自分的には真黒なエンディングはちょっと物足りなかったです・・ここは最初に二人で作った”おどってみた”をフルで見たかったなぁ・・・・
おすすめ!!