ぱんだやまの映画大好き

映画の感想などを書いてみたいと思います。

ベイビー・ブローカー

ベイビー・ブローカー

監督・脚本・編集:是枝裕和

出演:ソン・ガンホカン・ドンウォンペ・ドゥナ

 

ご存知是枝監督のカンヌ映画国際映画祭 男優賞受賞作品
乱暴に一言で言ってしまえば、韓国版「万引き家族」って印象でしたよ。
さすがの一本であります!!


原題は「BROKER」ベイビーはありません。この素敵なポスターはカンヌ映画祭用だそうです。うう~~~んすんばらしいセンスですね!!なかなか日本人には勇気がなくてできない絵柄です。どうしても俳優出したいですからね。

物語はどうにもお金に困っちゃってる風なクリーニング店経営の男と知り合いの青年が赤ちゃんを売ってお金儲けしようとしているところに、お母さんが現れて仕方なく売りてとの取引場所に3人+赤ちゃんで行くことになるんだけど、売り手がとんでもないケチなやつらで取引不成立。他のお客を探してまた車で出かけて行く・・・人身売買の現場を押さえて現行犯逮捕しようと尾行を続ける女性刑事2名とのロードムービー的な物語。

ソン・ガンホさんの面構えが好き(笑)。今回も古びた足踏みミシンを使ってる姿とか最高にうまいです、ぎりぎりの店をやりくりしてるって感じがこのシーンでわかります。


最初はただの商品だったあかちゃん(ウソン)なんだけど、時間の経過とともに疑似家族の様相に・・・ドンスのふるさとである児童養護施設(?)のシーンから男の子が付いてきたあたりから家族旅行的な雰囲気が強くなってくる・・それとともに本当に子供を手放していいのか??という言葉にならない空気感が母親だけでなくみんなの心も動かしていく・・


警察に見張られていると気が付いて、車を捨てて列車に乗るシーンからギアが一つ上がる感じ、ここのサントラがとてもよかった。


この映画の登場人物が全員親との関係に何か抱えていて物悲しい。なによりウソンの演技力(?)ちょっとおもしろい顔してる(;´∀`)めっちゃかわいい!!って顔してないところが非常に魅力的でした。

ラストがとにかくちょっとだけ良い感じだったのがうれしかったです。

借金がどうなったのか??気になりますが。。。

坂道、海辺、雨、雨だれ、列車・・すべてが美しかったです。

おすすめであります!!