ぱんだやまの映画大好き

映画の感想などを書いてみたいと思います。

ベニスに死す

ベニスに死す

BSプレミアムで久しぶりに鑑賞。

ご存知ルキノ・ビスコンティ監督の作品。なんとなんとの1971年製作!!全然古く見えないのはさすがです。

 

最初に観た時はとにかくタッジオ役のビョルン・アンドレセンさんの美しさがやばすぎで、そればっかり気にしていたから物語がよくわかりませんでした・・・(^^ゞ

その後も何回かテレビで放送されてその都度観ていましたが、難解で・・どうにも静かで眠たくなるし・・・(˘ω˘)

 

しかし、今回観てみるとなかなかどうして、おもしろかったです。
なにより世紀末的な空気がただよいまくりのベニスの造形がすばらしいし・・ホテルの人も街の人たちも何かうさんくさい・・・それに反して、大金持ちの人たちは何も気にしないで遊びまくり・・・常軌を逸しているのではないか?ってぐらい遊びまくりです・・。
そうベニスは観光が命、お客さんが来なくなったら待っているのは”死”のみなんですよ・・・
これ、今と似ています・・映画ではコロナではなくコレラの感染に恐怖し、街中は消毒液まみれ・・・・主人公の老作曲家はこの事実を知るわけです。

だから後半出てくる街のシーンが薄汚くてぬらぬらしていて暗くて怖いんですよね。

ラスト、作曲家は感染症とはまったく関係なく、持病で亡くなってしまう。。その命つきるシーンが美しい・・・海辺もきれいだし・・・ああ・・リド島行ってみたいですね・・(*´ω`*)

 

タッジオ君をみるだけでも、この映画を観る意味がある!!と言っても過言ではない!!

最後までおじさんと少年はまともに会話すらできないんですよね・・・

当たり前ですが、背景や衣装やホテルのインテリアや・・なにもかもがすばらしいです!金に糸目を付けぬ!!的な作りです(笑)。

ずーーーっと静かなマーラー交響曲が流れており、眠くならないのか??と言われれば間違いなく眠くなります(;´∀`)。

いい映画です!

おすすめ。