ぱんだやまの映画大好き

映画の感想などを書いてみたいと思います。

「女のいない男たち」村上春樹

「女のいない男たち」 読みました。
若いころ結構読んでた村上春樹ですが、だんだんめんどくさくなって(;´∀`)ずいぶんご無沙汰しておりましたが、映画「ドライブ・マイ・カー」観たら読んでみたくなって、映画の帰りに購入しました。

全6話からなる短編集です。「ドライブ・マイ・カー」だけ読むと、映画とだいぶ物語が違うので、あそこまでシナリオ膨らませた映画スタッフやばいな・・って思いましたが、
この本の中の「シェラザード」に”やつめうなぎ”と”空き巣”のエピソードが出てきました。映画の中に短編集のエピソードを入れ込んであったのですね、それにしてもこの短編集からあの映画を作っちゃうってやっぱりすごいです。監督の力ですな。

全編にわたってまぁまぁそれはそれは村上春樹ワールドで(あたりまえですが)、この文章の感じが心地いいのか不愉快なのかだんだんわからなくなってくるし、いったいどんな世界に登場人物がいるのかもなぞのままです・・・。

特に「木野」は、最後の方ホラー(?)ぞわぞわするような感覚の物語です。

ひとつひとつのお話が長くないので、気楽に読めますが、どんどん渦巻の中に入って行ってしまいそうな感覚は相変らずですし、短編だからラストがすっきりしないです。

映画を観て、おおって思って、初めて村上春樹を読むのにこの本は正直おすすめできませんが・・・数年ぶりに気楽に春樹節にどっぷりと浸かりたい人にはおすすめであります。

 

おしまい