ぱんだやまの映画大好き

映画の感想などを書いてみたいと思います。

星新一の不思議な不思議な短編ドラマ

星新一の不思議な不思議な短編ドラマ

www.nhk.jp

「薄暗い星で」

・・・真黒なガラスの板の上に
限りない宝石を撒き散らせて、凍らせたようだ
宇宙はこれ以上の表情を作らない
その星々のかすかな光が集まって
この殺風景な小さな惑星の上に
薄黒さをもたらせていた・・・

染谷くんの語りから始まる今回のドラマ。
毎回とてもおもしろいけど、これ最高によかった。

画面全体の色味がうす灰色でいい・・登場してくる二人は捨てられたロボット。
地球での人間からうけた扱いはいい思い出とは思えないけど、それでも楽しかった・・って言ってる。

そもそもロボットに思い出とか必要なの??

ロボットなのに地球が見たい・・って思ってる。
そして寿命が静かに訪れる・・・。

 

星新一は天才だ・・わたしはそう思う、
この作品が納められている本はなんと1961年12月に出版された
「悪魔のいる天国」・・・彼には未来が見えていたの??っていつも思う。
著作は何冊も読んだけどもう何十年も前ですっかり忘れてしまった。
この本も読んだかどうかわからない・・・改めて読んでみようか・・・。


犬王

犬王

 

監督:湯浅 政明

原作:古川日出夫 「平家物語 犬王の巻」

 

シネコントップガン旋風で混雑しておりましたが、わたくしは「犬王」を観てきました!!劇場はがらがら・・・ううむ。。

テレビで放送されていたアニメ「平家物語」が大変気に入って、この映画もアニメで知ったのですが、「平家物語」もものすごかったけど、こちらはさらに輪をかけてものすんごい・・・度肝を抜かれました。

壇ノ浦で平家の船がたくさん沈んだ海の底から、なにか金目のものがないかと日々海に潜っていた友魚、ある日三種の神器の一つを発見する。。そこで思いもしない呪いをかけられる友魚、父は命を失い、彼は失明してしまう。恨みを晴らすために旅にでる友魚・・

杖をたよりにぽつぽつと歩く友魚・・このシーン好き。静かで丁寧なシーン・・
まさか彼がこの後こんなにパワフルになるとは想像もつかなかった!!


成長してめちゃくちゃ琵琶がうまくなっちゃうんですよ。


新時代の演奏方法もあみだすという・・・

不遇の異形のダンサー(?)犬王と出会って変わるんだよね。


犬王のお父さんが・・・津田健次郎・・もう最高でした!!!!
個人的には今までの津田さんの中で最高傑作って思いました。
友魚の声を演じているのは森山未來さん・・ちょっと歌うますぎじゃない??すみません「女王蜂」のアヴちゃんのこと知らなくて・・・やばい声です。すごすぎでした。

とにかくこんなすごいパワフルで動きのあるアニメーション作品をみたことがありません!!世界全体のうねりというか、パワーを感じる。
人間のどす黒い怨念や、情念や、欲・・もう全部が舞と音楽に凝縮されていく・・怖いんだけど目が離せない、目を離しちゃだめだ!!みたいな。。

名前を変えたらだめだ・・名前を変えたらみつけられないじゃないか・・っていう世界観がいい・・・いいよっ(;´∀`)。もう語彙力足りなすぎで感想がまとまりません!!

ラストシーンもとっても素敵でした。


アニメ見ていた時「平家物語」読んでみよう・・って思ってまだ実現してないのですが、改めてまたまた読んでみようかな・・と思いました。(実現するかな。。。)

超絶おすすめですっ(`・ω・´)

 

平家物語

平家物語 犬王の巻

 






本の感想「大人のソロキャンプ入門」

映画の感想だけだとあんまり更新できないし、
連ドラの感想は全然追いつかないし(;゚Д゚)・・というわけで、

気ままに読んでる本の読後感などをつらつらだらだら書きたいと思います。

本日はヒロシさんの「大人のソロキャンプ入門」・・・です。

「ヒロシのぼっちキャンプ」が大好きで毎週とても楽しみにしていて、それでこの新刊を買いました。

基本的にひとりぼっち好きで、映画行くのも、買い物もハイキングもだいたい一人です。わがままなもんで、自分のペース乱されると疲れちゃうんですよね、映画なんて特にそう、見終わった後どうする??とか感想話し合ったりとか正直面倒(;´∀`)。
だからソロキャンプもちょっとあこがれる・・・けどキャンプ自体したことないのでまだ未経験です。。

そんなこんなでこの本役に立つのかというと正直どうなの??って印象でした。個人的に一番おもしろかったのは、”はじめに”だったという(;゚Д゚)。
ここはヒロシさんが書いている文章みたいで、本編は対話形式なんですよね、これがわかりやすい・・ととるかどうか??
ヒロシさんのおもしろさが十分に表現されていないような気がします。だって、番組でも基本だれかと会話しているって感じじゃないでしょう?そこがおもしろいわけで・・・
あと、本のつくりがよくないですよ。写真が小さすぎる!!

しかも全部白黒・・・老眼だもの細かいとこわからないです。せっかく解説してくれているのに見えないです。これは編集でどうにかならなかったのかと・・・残念すぎでした。

しかし、キラキラした最近のキャンプ本とは一線を画した内容です。メーカーの宣伝はまったくありません(笑)。そこはえらい!!って思います。


基本ソロキャンプ好き向けとはいえ、キャンプしてみたいけど何から用意すればいいのかなぁ・・って思っている方は読んでみるといいかな・・と思います。
とりまチェーン店で立派な「おうち型テント」買うトコロから始めなくてもいいんだな・・と思えるのは気が楽でいいですね。

青空の日、木陰のテントでぼんやり読書でもしていたい・・・と思ったくまくんでありました。

おしまい

www.sbcr.jp

17才の帝国

17才の帝国

NHK総合、毎週土曜日22時から放送しているドラマ。

こういうドラマ大好きなので、文句なく面白いと言いたい。クセがあるから万人向けではありませんが・・・。

昔の少年ドラマシリーズみたいな色彩でSFっぽい設定もおもしろい、民放ではなかなか作ってくれない世界観です。ロケ地も素敵だし、セットも力入ってるし、インテリアも面白いです。

 

時代が202X年・・という未来なんだけど、もうすぐそこな未来ってところも楽しい。これが302X年だとだいぶ印象が違う。差し迫った高齢化問題、世界から日本は「サンセット・ジャパン」って言われちゃうなんてありそうで困るけど・・・

 

音楽がかっこよい!オープニングがSF映画みたいで迫力があります。こんなに大げさにしなくてもいいのに・・って思う人もたくさんいると思いますが、アニメみたいでわたしは大好き(笑)。真木くん役の神尾さん(かみおふうじゅ・・って読むのむずかしい
(;´∀`))不思議オーラ満載でぴったり!

キムタクドラマでも印象深い山田杏奈さんは真木くんが気になるサチ役を好演。

この若い二人の周りがすごすぎ、星野源ちゃんはなんだろう・・ちょっと怖い感じの目つきで何考えてるのかわからない青年にドはまりで、びっくりです。染谷くんもいいし、おじさんたち、柄本さん、田中泯さん、岩松了さんは間違いないし、物語の中だけでなくこの人たちにかこまれて、すごいよ!!真木君!!って感じですよ(笑)。

 

ドラマはフィクションだからあんなのあり得ないって言ってしまえばそれでおわりですが、AIが人間にかわって選択してくれるって当たり前にあるし、経験不足をAIがカバーしてくれる世の中なんて、もうすぐそこなのかもしれません。

 

AIシステムウーアが選んだ新しい総理大臣は17才の真木亜蘭(神尾楓珠)だった!!という驚きのオープニングから始まったドラマも3話終わりました。新しい政治と街づくりをシステムで作ってみようと、お試し街づくりを発案した政府。話題にはなったけれど、本当は失敗すればいいと思っている様子。

第3話で真木くんの秘密が少しわかって、政治家たちの泥沼の過去が垣間見られました。
はたしてどうなるのでしょうか?

エンディングの曲も雰囲気ありすぎて素敵なので必見です。

マイファミリー

マイファミリー」第7話

う~~ん、なんだろうね、二宮くんが好きだから見ていますが、このドラマの評価は意外と難しいです。めちゃくちゃ面白いか??っていうとそうでもない感じだし・・・けど思ったより奥が深い展開で、見ていると翻弄されそう、感情移入も難しい。

ただ単に誘拐事件についての単純なあれこれを描いたドラマではない・・・ということが最近はっきりしてきたって感じ。犯人は誰でなんの目的があるんだよ??ってハナシになってきました。

もうすぐ「つづき!」ってところで、びっくりな展開が!!!
なんだか全員怪しく見えてくる・・鳴沢社長(ニノ)も本当はどんな人間なのか?がよくわからない・・・・という演技がうまい(笑)。
鳴沢の会社の人たち、警察、そして友人、家族・・誰も信用したらだめって気分にさせてくれる展開はうまいです。

誘拐されているのが全員女の子っていうのも気になるポイント、それになぜかみんな女の子しかいない??
セリフではない目の動きや表情や顔色(鳴沢社長の顔色が青白かったような印象)という細かい演出で魅せてくれます。
日曜日の夜にふさわしいとは思えない内容ですが、つづきが楽しみであります!

俺の可愛いはもうすぐ消費期限!? 

俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」 第6話

テレビドラマ見るの大好きなので、これからはドラマの感想もぽつぽつ書いてみたいと思いますです(*´ω`*)。

山田涼介くんのこのドラマ、もう山田くんのキャラがめちゃくちゃ活かされてる演出ですよねぇ・・ほんっとかわいいんだから(笑)。

 

あらすじは、かわいらしさを武器にすべてがうまくいってた主人公丸谷君、なぞのおじさんが自分の未来の姿だと聞いて”かわいい”にも消費期限がある現実を知る。そこに異動してきた、かっくかくの真田さん・・・最初はどうしたらいいかわからなかった丸谷君だけど、真田さんの純粋で頑張ってる姿にいつのまにか・・・って感じ?

前回のラストでまさかのキス!!があったので今回はどんな展開??ってどきどきしました。

 

 主人公の山田くんだけではなく、このドラマって登場人物と配役がベストマッチなんですよね!

固まってる顔がすばらしい芳根京子さん、なぜかかっくかくが自然・・うまいです。

イチオシは部長の津田健次郎氏、声だけではなく、素がかっこよすぎ!!こんな部長いたら、よろこんで仕事しますです!!って感じ(;´∀`)。

物語は急転直下で丸谷君(山田くん)と真田さん(芳根さん)が両想いに・・
ううむ・・・須藤氏(津田氏)とのからみをもっと見たかったんですけど・・・
残念だなぁ(笑)。
30分という短い時間もテンポがよくて見やすいし、全体的に明るくてじめじめしてなくていじわるな人もいなくて、安心して観ていられます。
こういう明るいドラマもっとたくさん見たいですね!

 

来週をお楽しみに!

 

ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に

監督:フランク・ダラボン

出演:ティム・ロビンスモーガン・フリーマン

 

リクエストが多い映画として日本テレビの「金曜ロードショー」で放送されました。
スティーブン・キング原作の、名作とされております。

初めて見たのですが、これはなかなかおもしろかった。銀行の副頭取だったアンディは冤罪で刑務所へ入ることになっちゃって、何年も服役しているレッド(モーガン・フリーマン)と出会いいろいろあって・・って話。とにかくめちゃくちゃたいへんな目にあっちゃう、えげつない出来事の連続。ほっとできるのはほんとに最後の最後って感じでした。

あんなにひどい刑務所の中なんだけど、何十年もいたら、外の世界との間に信じられないぐらい高い塀ができてて、出て行っても生きていけなくなる・・慣れって恐ろしいなって思いました。

モーガン・フリーマンが映画全体の語りをしているのが、しぶくてよい。終始落ち着いているし、達観しているおやじを好演。
ここからモーガン・フリーマンの俳優としての色っていうか「キャラクター」できあがっちゃったんじゃないか??って思うぐらいです。

刑務所のダメっぷりとか、アンディが偏差値高いからめちゃくちゃ役に立っちゃうとか、やっぱり勉強はしておくべきです!ってメッセージもあるしw

最終的には彼の冤罪が晴れたのかどうかはわからないんだけど、もうその時彼は自分で別人を作り上げていたわけで・・つまり罪のカテゴリーから外れているから、もうそこは描く必要はなかったのかな??それにラストがしつこくなるしね。

初めて見てびっくりしたのは、この作品と「ミスト」を作った監督が同一人物だったということ!!!
「ミスト」はどっかから突然やってきた霧の中にいた変な怪物に食べられちゃったり、最後はなんだこれ??ってぐらい救いがないエンディングなとんでも物語なのに、こちらは最後は心温まりまくりなラスト・・・(笑)

 

でもまぁ、個人的には「ミスト」が好きなわたくしですよ。

「ショーシャンク」で感動しまくったあなた!!「ミスト」も見てくださいよ。

圧倒的におもしろいから(笑)。

おしまい